あなたは「関係の終末のハシラってどんなキャラクター？」と気になったことはありませんか？結論、ハシラは『関係の終末』に登場する謎の青年で、主人公マサルを破滅へと導く重要人物です。この記事を読むことで、ハシラの正体や能力、物語での役割がわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。
Contents
1.関係の終末とは？基本情報と作品概要
ヨンキ作のウェブコミック『関係の終末』の基本情報
『関係の終末』は、韓国の作家ヨンキによって制作されたサイコホラー系のウェブコミックです。
韓国では2021年1月に全46話で完結し、日本ではLINEマンガで配信されています。
縦スクロール形式で読み進めるウェブトゥーン作品であり、独特のタッチと精神的恐怖を描く演出が大きな特徴となっています。
主人公マサルが彼女のユイと訪れた民宿で、かつて自分をいじめていた人物たちと偶然再会したことをきっかけに、恐ろしい惨劇へと巻き込まれていく物語です。
閉塞感と狂気が支配する世界観の中で、人間の暗部が容赦なく描かれています。
『他人は地獄だ』との関係性と時系列
『関係の終末』は、ヨンキ作品の『他人は地獄だ』の前日譚に位置づけられる作品です。
時系列としては、『関係の終末』の惨劇の1年後に『他人は地獄だ』の物語が始まります。
両作品には同一の登場人物が複数登場しており、特にハシラ、大家のおばさん、マルといったキャラクターが重要な役割を果たしています。
『関係の終末』で民宿を舞台に起きた事件の後、生き残った者たちが『他人は地獄だ』の舞台となる下宿へと移り住むという繋がりがあります。
この2作品を通して読むことで、ハシラたちがどのようにして「地獄」を作り上げていったのかが明らかになる構造になっています。
LINEマンガで読める作品の魅力
LINEマンガでは『関係の終末』の一部話数を無料で読むことができます。
縦スクロール形式のため、スマートフォンでの読みやすさが抜群で、通勤や通学時間にも気軽に楽しめます。
画面構成や空白の使い方が「恐怖の間」を生み出すと評価されており、ホラー演出が非常に効果的です。
韓国版ではサウンドトラック付きの電子書籍版も発売されるほど人気を集めました。
日本のLINEマンガでもホラージャンルで上位にランクインしており、特に最終回の演出や物語の意味を巡る読者間の議論が盛んに行われています。
2.ハシラとは？謎多き重要キャラクターの正体
ハシラの初登場シーンと第一印象
ハシラは、マサルとユイが宿泊した民宿に先客として滞在していた若い男性として初登場します。
初登場時は中年女性（後に大家のおばさんと判明）と一緒におり、心中を図ろうとしている様子が描かれていました。
一見すると物静かで普通の青年に見えますが、その目の奥には不気味な何かが潜んでいることが徐々に明らかになっていきます。
民宿のオーナーと従業員のマルが心中を止めに入ったことをきっかけに、ハシラの本性が現れ始めます。
物語が進むにつれて、ハシラの異常性と残虐性が次第に露わになっていく展開が読者に強烈な恐怖を与えます。
ハシラの異常性と支配的な性格
ハシラの最も特徴的な点は、他者を支配し操ることに快楽を感じるサイコパス的な性格です。
表面的には丁寧な口調で話しますが、その言葉の裏には相手を思い通りにコントロールしようとする意図が隠されています。
ハシラは自分が気に入った人物を「お友達」と呼び、彼らを精神的に追い詰めながら自分の世界に引き込もうとします。
マサルに対しても最初は協力的な態度を見せますが、徐々に命令形の強い口調に変わり、支配的な関係性を築いていきます。
この支配欲と加虐性こそが、ハシラを恐ろしい存在にしている根本的な要因と言えるでしょう。
大家のおばさんとの関係性
ハシラと大家のおばさんは、『関係の終末』以前から長い付き合いがあるように描かれています。
おばさんはハシラに対して母親のような、あるいはそれ以上の複雑な感情を抱いており、彼の行動を静かに見守っています。
ハシラが新たな「お友達」を見つけると、おばさんは「あら、もうお友達ができたの？」と嬉しそうに反応します。
成人男性に向かって「お友達」「遊ぶ」という表現を使うおばさんの言動は、非常に不気味で異常性を感じさせます。
この二人の関係性は、共依存的で歪んだ絆によって結ばれており、後の『他人は地獄だ』でも継続していきます。
ハシラが好む「お友達」の特徴
ハシラが「お友達」として選ぶ人物には、一定の法則性があることが作中で示唆されています。
『関係の終末』のマサルや『他人は地獄だ』のユウのように、心の中に闇や葛藤を抱えた人物に特に興味を示します。
ハシラは相手の中にある破壊衝動や復讐心といった暗い部分を見抜き、それを引き出そうとします。
しかし単に闇を持っているだけでは不十分で、ハシラの期待に応え続けられる者だけが「作品」として認められます。
マサルは途中で怖気づいたため「不良品」とされましたが、ユウは最後まで期待を裏切らず「私の作品」とまで言われました。
3.関係の終末におけるハシラの役割と行動
マサルとハシラの出会いと関係の変化
マサルがいじめっ子グループに再び暴力を受け、絶望的な状況に陥った時、ハシラと出会います。
「あいつらの体をズタズタに切り刻んで殺してください」というマサルの心の叫びに応えるかのように、ハシラは現れました。
まるで悪魔の使い魔のように、ハシラは最初マサルの復讐を手助けするような態度を見せます。
マサルの中にある闇の部分とハシラの異常性が呼応し、二人の関係が形成されていきます。
ハシラはマサルのことを「とても興味深いものを見た」と評価し、彼に強い関心を示すようになります。
民宿での惨劇にハシラが加担する理由
ハシラが民宿の惨劇に加担した理由は、単なる暴力的な快楽だけではありません。
彼はマサルの中に眠る破壊衝動や復讐心を解放させ、自分と同じ「化け物」に変えることを目的としていました。
ハシラにとって殺人は「仕事」であり、彼は『他人は地獄だ』で「僕は本当にこの仕事が向いている」と語っています。
マサルのいじめっ子たちを次々と襲撃し、残虐な方法で傷つけていくハシラの行動は、まさに狂気そのものです。
しかしその裏には、マサルを自分の世界に引き込み、完全に支配したいという歪んだ欲望が隠されていました。
ハシラの豹変と支配的態度への変化
物語の中盤以降、ハシラの態度は徐々に変化していきます。
いじめグループのリーダー格であるタツヤと対峙した際、ハシラは最後のとどめをマサルにやらせようとします。
しかし昔のトラウマを思い出して我に返ったマサルは、ひどくためらいどうしてもとどめを刺すことができませんでした。
この時、しびれを切らしたハシラは命令形の強い口調となりマサルを煽り、支配的な態度に変わり始めます。
自分の求めていたものがマサルの中にはなかったと失望したハシラは、彼を「不良品」と呼びました。
マサルを精神的に追い詰めるハシラの手法
ハシラはマサルの心をゆっくりと、しかし確実に壊していきます。
「あなたも僕たちと同じだ そうでしょ？」「これは望んだことでしょ？楽しんでください」という悪魔の囁きを繰り返します。
この言葉は、マサルの復讐心を肯定しながらも、彼の行いが正義ではなく単なる加虐的な快楽だと突きつけるものです。
マサルは最後の人間性を捨て、自ら化け物になることを受け入れてしまいます。
度重なる恐怖と自らが手を染めた罪の重さによって、マサルの心は完全に壊れ、もはや正常な判断もできない抜け殻のような状態になりました。
4.ハシラの特殊能力と不気味な行動パターン
ハシラの殺人手法と残忍性
ハシラの殺人手法は、非常に残虐で容赦がありません。
『関係の終末』では、いじめっ子グループのタツヤの目を刺すという衝撃的なシーンが描かれています。
包丁やハンマーといった道具を使い、相手に最大限の苦痛を与えながら殺害する様子が描写されます。
『他人は地獄だ』では、この時点で10人以上を殺害していることが明らかになります。
遺体の処理方法も異常で、解体して捨てたり、3階の部屋に大量に遺棄したりと、その残虐性は留まるところを知りません。
ハシラが発する印象的な「ハシラ語録」
ハシラは『他人は地獄だ』『関係の終末』の2作品を通して、常に印象的な言葉を放っています。
「あなたは私と同じだ」「あなたは他の人とは違う」といった、相手の特別性を強調する言葉を多用します。
『他人は地獄だ』では、ユウに対して「あなたは私の作品」という衝撃的な言葉を発します。
これらの言葉は、ハシラが相手を支配し、自分の思い通りにコントロールするための心理的手法の一つです。
他の誰も理解できないような「ハシラ語録」は、彼の異常な世界観を象徴するものとなっています。
人肉提供の可能性と異常な食事シーン
『他人は地獄だ』では、ハシラが人肉を食べている可能性が強く示唆されています。
ハシラはユウやジュンに「いい肉」を振る舞いますが、その味は渋くて通常の肉とは明らかに異なります。
ユウが肉の味がおかしいことに気づくと、ハシラは冗談めかして「それ人肉なんだけど」と告白します。
これまでに数十人もの人間を殺してきたこと、3階の部屋に大量の遺体が遺棄されていたことを考えると、日常的に人肉を食べていた可能性が高いです。
このような異常な食事シーンは、ハシラの人間性の完全な欠如を象徴する描写となっています。
5.関係の終末から他人は地獄だへの繋がり
民宿の惨劇後のハシラの逃亡
民宿での惨劇が終わった後、ハシラは大家のおばさん、マルと共に現場から逃亡します。
マサルに対して「あなたも行かなくてはいけません」と告げ、彼を強制的に連れて行きます。
惨劇の舞台となった民宿に火を放ち、証拠を隠滅してから姿を消しました。
もはや正常な判断もできない抜け殻のような状態のマサルを連れて、ハシラたちは秘密裏に逃避行を続けます。
この逃避行は、犯した罪から逃れるための行動であり、新たな「地獄」を作る準備でもありました。
下宿の住人としてのハシラの新生活
ハシラたちが次なる拠点として見つけ出した場所が、『他人は地獄だ』の舞台となる古びた下宿でした。
この下宿は実は持ち主が海外にいて、売れないため放置されていた建物で、ハシラたちは無断で侵入して運営していました。
大家のおばさんは下宿の管理人に、マルやハシラは入居者として新生活を始めます。
民宿の惨劇からわずか1年後、この下宿にユウが新しい入居者としてやってくることになります。
201号室には、『関係の終末』で心を壊されたマサルが囚われているのではないかと推測されています。
『他人は地獄だ』でのハシラの最期
『他人は地獄だ』において、ハシラはユウに対して「あなたを気に入っている」と執着を見せます。
ユウが下宿の異常性に気づき、脱出を試みる過程で、ハシラは次々と人を殺害していきます。
しかし最終的にハシラは、仲間であったマルとの仲間割れによって命を落とすことになります。
マルにハンマーで頭を殴られた後、ハシラはマルを殺害しますが、自身も力尽きてその場に倒れました。
主犯格であったハシラが、仲間の裏切りによって最期を迎えるという結末は、因果応報とも言えるでしょう。
マサルとの関係がもたらした影響
ハシラとマサルの関係は、ハシラの「作品作り」における最初の失敗例と言えます。
マサルはハシラの期待に応えられず「不良品」とされましたが、この経験がハシラの次のターゲット選びに影響を与えた可能性があります。
『他人は地獄だ』でのユウに対するアプローチは、マサルでの失敗を踏まえたより慎重なものとなっています。
ハシラはユウの中に、マサルにはなかった「完成度」を見出し、最後まで執着し続けました。
マサルとの出会いが、ハシラの狂気をより深化させる契機となったことは間違いありません。
まとめ
- 『関係の終末』はヨンキ作のサイコホラー作品で『他人は地獄だ』の前日譚である
- ハシラは民宿に滞在していた若い男性で、支配欲と加虐性を持つサイコパスである
- マサルの復讐心に応えるように現れ、彼を精神的に追い詰めて破滅へと導いた
- ハシラの殺人手法は残虐で、人肉を食べていた可能性も示唆されている
- 「お友達」として選ぶ人物には、心に闇を抱えているという共通点がある
- マサルは最終的にハシラによって心を壊され「不良品」と評価された
- 民宿の惨劇後、ハシラは下宿へ移り住み『他人は地獄だ』の物語へと繋がる
- 『他人は地獄だ』ではユウを「私の作品」と呼び執着するが、最期は仲間割れで命を落とす
『関係の終末』のハシラは、人間の暗部を引き出し支配することに快楽を感じる恐ろしいキャラクターでした。
彼の存在は『他人は地獄だ』へと続く「地獄」の始まりを象徴しており、ヨンキ作品世界における重要な存在と言えるでしょう。
ぜひ本編を読んで、ハシラの狂気と恐怖を体験してみてください。
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