あなたは「おかあさんといっしょ」の「ぼよよん行進曲」を聴いて涙が出た経験はありませんか?結論、ぼよよん行進曲は子どもへの応援歌でありながら、子育てに悩む親の心を励ます深いメッセージが込められた名曲です。この記事を読むことで、なぜこの曲が多くの人の涙を誘うのか、その理由がわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。
Contents
1.ぼよよん行進曲が泣ける理由とは

子育て世代の心に響く歌詞の魅力
ぼよよん行進曲が泣ける最大の理由は、子育てをする親の気持ちに深く寄り添う歌詞にあります。
一見すると子ども向けの明るい曲に聞こえますが、実は子育ての苦労を知る親にこそ響く内容なのです。
子育ては楽しいことばかりではありません。
辛いことや悲しいこと、思い通りにいかないことの連続です。
そんな時にこの曲を聴くと、子どもへの願いと自分自身への励ましが重なり、自然と涙があふれてきます。
多くの親が「なぜか泣ける」と口にするのは、この曲が持つ二重の意味が心に刺さるからなのです。
前向きなメッセージに込められた深い意味
ぼよよん行進曲の歌詞には、困難を乗り越える力を信じるという深いメッセージが込められています。
作曲者の中西圭三さんは、人生でしんどいことがあっても、それを意味あるものに変えていけるのは自分自身だというメッセージを伝えたかったと語っています。
足の下についた丈夫なバネという比喩は、どんなに押しつぶされそうになっても、必ず跳ね返る力が自分の中にあることを表現しています。
このメッセージは子どもだけでなく、日々奮闘する親にとっても大きな励みになります。
自分の子どもが将来困難に直面した時に、この歌のように立ち上がってほしいという親の切実な願いが、涙となってあふれ出るのです。
明るい曲調と歌詞のギャップが生む感動
ぼよよん行進曲の特徴は、弾むようなリズムと明るいメロディーにあります。
しかし、その明るさの中に込められた歌詞の深さが、聴く人の心を揺さぶります。
マーチという軽快なジャンルを選んだのは、中西圭三さんが子どもの頃に「三百六十五歩のマーチ」から元気をもらった経験からです。
明るく前向きな曲調だからこそ、困難の中でも歩き続ける力強さが伝わってきます。
また、サビの部分では一瞬マイナーコードになる箇所があり、そこが切なさや優しさを感じさせます。
この音楽的なギャップが、感情をより深く揺さぶる要因となっているのです。
2.ぼよよん行進曲の歌詞に隠された励ましのメッセージ

「ばね」が象徴する子どもの可能性
歌詞に登場する「足の下のとても丈夫なばね」は、子どもが持つ無限の可能性を象徴しています。
中西圭三さんは制作前から、足の下には強力なバネがついていて、辛いことがあってもそのバネを信じていれば大丈夫というイメージを持っていたそうです。
このバネは、どんなに押しつぶされそうになっても、必ず立ち上がれる力を表しています。
子どもたちは時に困難に直面しますが、その時に自分の内側にある力を信じることができれば、必ず跳ね返ることができます。
親はこの歌詞を聴くことで、子どもが持つ回復力や成長する力を改めて感じ、感動するのです。
親の願いと重なる応援の言葉
ぼよよん行進曲の歌詞は、親が子どもに伝えたい言葉そのものです。
「押しつぶされそうなそんな時だって、ぐっとひざこぞうに勇気をため」というフレーズは、困難に立ち向かう勇気を持ってほしいという親の願いを代弁しています。
また「虹のふもとで笑顔で待ってる君がいる」という部分は、どんな困難を乗り越えた先にも幸せが待っているというメッセージです。
親は子どもの将来を思い、幸せになってほしいと願っています。
この歌詞がその願いと重なることで、思わず涙があふれてくるのです。
子どもへの応援歌でありながら、親自身も励まされる歌なのです。
困難を乗り越える力を信じるメッセージ
ぼよよん行進曲は、困難そのものを否定するのではなく、それを乗り越える力があることを伝える歌です。
「どんな大変なことが起きたって」というフレーズは、困難の存在を認めた上で、それでも大丈夫だと語りかけています。
これは子育てにおいても同じです。
親は子どもから困難を取り除くことはできませんが、それを乗り越える力があることを信じることができます。
この曲を聴くことで、子どもの持つ力を信じる勇気をもらえるのです。
また、コロナ禍の2020年に歴代のお兄さんお姉さんが歌った動画が大きな話題となったのも、困難な時代に多くの人がこのメッセージに励まされたからです。
今を生きることの大切さを伝える歌詞
ロングバージョンの2番には「とても大事な今を生きているんだぜ」という歌詞があります。
これは過去や未来ではなく、今この瞬間を大切に生きることの重要性を伝えています。
子育てをしていると、つい将来のことを心配したり、過去を後悔したりしてしまいます。
しかし、子どもは今この瞬間を一生懸命生きています。
この歌詞は、親にも子どもにも、今を大切にすることの価値を気づかせてくれます。
うつむいている時でも、足の下には大事な今があることを思い出させてくれる、深いメッセージなのです。
3.ぼよよん行進曲と今井ゆうぞうお兄さんの思い出

初代歌唱者ゆうぞうお兄さんの功績
ぼよよん行進曲を最初に歌ったのは、10代目うたのおにいさんの今井ゆうぞうさんです。
2006年4月に「おかあさんといっしょ」の今月の歌として発表され、はいだしょうこお姉さんと一緒に歌いました。
ゆうぞうお兄さんの優しく包み込むような歌声は、この曲の魅力を最大限に引き出しました。
透明感のある声質が、歌詞の持つメッセージをより深く伝えてくれたのです。
多くの親世代にとって、ぼよよん行進曲といえばゆうぞうお兄さんとしょうこお姉さんのバージョンが思い出されます。
子どもと一緒にテレビを見ながら、この曲で涙した経験を持つ人も少なくありません。
急逝したゆうぞうお兄さんへの追悼
2020年12月21日、今井ゆうぞうさんは脳内出血のため43歳の若さで急逝されました。
2020年12月6日に徳島県内でのクリスマスコンサート中に突然意識を失い倒れ、救急搬送されたのです。
この訃報は多くのファンに衝撃を与え、ぼよよん行進曲を聴くとゆうぞうお兄さんを思い出すという声が多く聞かれるようになりました。
作詞作曲の中西圭三さんも、ゆうぞうお兄さんへ向けて「あなたがお兄さんとして初めて歌ってくれた『ぼよよん行進曲』は今もみんなに愛され続けていますよ」とメッセージを送っています。
優しい歌声をもう一度聴きたいという想いが、この曲を聴く時の涙に重なっているのです。
歴代お兄さんお姉さんによる大合唱の感動
2020年4月、コロナ禍の最中に歴代のうたのおにいさん・おねえさんが集結した動画が公開されました。
小林よしひさお兄さんからの呼びかけで始まったこの企画は、それぞれリモートで歌った映像を編集したものです。
特番でも見られないような豪華なメンバーが一堂に会し、中西圭三さんも最後にハモる形で参加しました。
この動画の再生回数は2021年9月時点で約1800万回を超え、先の見えない日々で多くの人を励ましたのです。
困難な時期だからこそ、この曲のメッセージがより深く心に響きました。
歴代のお兄さんお姉さんたちの歌声は、世代を超えて愛されるこの曲の力を改めて証明したのです。
4.中西圭三が作った名曲の誕生秘話

作詞作曲の中西圭三と田角有里の共同制作
ぼよよん行進曲は、中西圭三さんと作詞家の田角有里さんの共同作業で生まれました。
中西圭三さんは、「Choo Choo TRAIN」や「Woman」などのヒット曲で知られるシンガーソングライターです。
友人の作曲家・堀井勝美さんから「おかあさんといっしょ」への楽曲提供の話をいただいたことがきっかけでした。
通常、中西さんは曲を先に作ってから歌詞を当てはめる方法をとっていましたが、今回は子どもたちに向けた曲だから初めてのことにトライしようと考えました。
田角有里さんと「せーの!」で曲と歌詞を同時に作るという、画期的な方法にチャレンジしたのです。
この共同制作により、メロディーと歌詞が完璧に調和した名曲が誕生しました。
歌詞と曲が同時に生まれた奇跡のエピソード
中西圭三さんと田角有里さんは、「せーの!」の掛け声とともに曲と歌詞を同時に作り始めました。
「Aメロってこんな感じだよね」「じゃあBメロってこうだよね」「そういう歌詞だとサビはこうだよね」と、会話をしながら進めていったそうです。
驚くべきことに、迷うことなくつるるんとできてしまったと中西さんは語っています。
思い返すと奇跡のような時間だったと振り返るほど、スムーズに制作が進みました。
完成した曲には、中西さんも「かなりの手応え」を感じていました。
ただし、依頼された尺を大幅にオーバーしてしまったという失敗もあったそうです。
それでも、この制作過程があったからこそ、心に響く完成度の高い楽曲が生まれたのです。
ロングバージョンが生まれた経緯
当初の「ぼよよん行進曲」は番組の尺に合わせて1番だけが放送されていました。
中西圭三さんは制作時、人の話をよく聞かずに依頼された尺をかなりオーバーした曲を作ってしまったそうです。
しかし、1番を歌った後にサビに飛べば尺におさまったため、なんとか放送されることになりました。
それから数年後、別のスタッフの方にこの経緯を伝えたところ、「ぜひスペシャルで歌わせてほしい」と言われたのです。
こうして2011年に、2番まで含めた完全版である「ぼよよん行進曲〜ロングバージョン〜」が世に出ることになりました。
ロングバージョンには「とても大事な今を生きているんだぜ」という深いメッセージが含まれています。
最初の失敗が、結果的により深い意味を持つ完全版を生み出すきっかけとなったのです。
まとめ
ぼよよん行進曲が泣ける理由と魅力について、以下のポイントをご紹介しました。
- 子育て世代の心に響く歌詞が、親の気持ちに深く寄り添っている
- 足の下のバネという比喩が、子どもの持つ無限の可能性を象徴している
- 明るい曲調と深い歌詞のギャップが感動を生み出している
- 初代歌唱者の今井ゆうぞうお兄さんの急逝が、この曲への想いをより深くしている
- 中西圭三さんと田角有里さんの共同作業で、歌詞と曲が同時に生まれた奇跡
- ロングバージョンには「今を生きる」という深いメッセージが込められている
- 困難を乗り越える力を信じるというメッセージが、子どもにも親にも勇気を与える
- 2020年のコロナ禍に歴代お兄さんお姉さんの大合唱が多くの人を励ました
ぼよよん行進曲は、子どもへの応援歌でありながら、親も励まされる素晴らしい名曲です。辛い時やうつむきそうになった時は、ぜひこの曲を聴いてください。きっと前を向く勇気をもらえるはずです。
関連サイト
NHK おかあさんといっしょ 公式サイト